お母さんが富士山もりをたべている
少し怒りながら富士山もりをたべている
斜め前に座っているお父さんは
黙ってかつ丼食べている
その前に座っている丸い眼鏡をかけた小3位の男の子は
天ぷらだけを食べている
お母さんは天ぷらに手を付けることなく
ひたすら 富士山もりをたべている
こちらの心配をよそに
お母さんは富士山もりを食べきった
お父さんは立ち上がり
黙って蕎麦湯を持ってきた
もう お母さんは笑っていた